新たな薬を開発するためには様々な手順を踏む必要があり、その段階の一つとして治験があります。治験とは、実際に人に薬を投与しても問題がないかを調べることであり、専門的な知識を有している治験コーディネーターが執り行わなければなりません。治験コーディネーターは製薬会社に勤め、治験に参加する人を集めたり、治験内容を説明したり、結果を報告することが仕事です。その治験コーディネーターになるためには専門知識が必要で、看護師や薬剤師から転職する人が多くいます。
治験コーディネーターとして働くことは、看護師として働くことに比べてメリットも多くありますが、安易な転職には注意が必要です。しっかりと勤める製薬会社を見極めなければ、ブラック企業に勤めることになりかねません。そうすると、治験コーディネーターから看護師へと転職するメリットである夜勤がないことや、定期的な休日といったものも満足に取ることができなくなる可能性が高まります。
製薬会社がブラックかどうかを見極めるためにはいくつかのポイントがあり、まずは離職率がどれほどかを予め調べることが必要です。治験の仕事は激務でもあるので、辞める人もそれなりにいますが、おおよそ20パーセントほどとなっています。もし40パーセントを超えるようならば危険です。そして、成果主義を取り入れていない企業であることも重要なポイントとなります。成果主義の企業では基本給が少なく、仕事を続けていくことが厳しくなる可能性が高いです。